ハードディスクの仕組みとは?
HDDは主に基板、プラッタ、モーター、ヘッドから成り立っていてます。
基盤はHDD全体を制御するために、プラッタはデータを記録するために、モーターはそのプラッタを動かすためにあり、ヘッドはプラッタに記録されたデータを読み込むためにあります。
HDDというのはプラッタ上にヘッドでデータが読み書きされて記録されるものとなっているのです。
HDDのデータの記録のしくみとしては、物理的な記録と論理的な記録があります。
HDDの物理構造と論理構造についてですが、物理構造というのは文字通り物理的に記録されているものです。
論理構造は論理的に記録されているものであり、論理的にデータが消去されても物理的なデータというのは残ります。
インデックス上のデータが消えても、クラスタに残っているデータは消えないので、特殊な方法を使うと再度中身を読みだすことができるのです。
これはカセットテープで考えるのであれば、カセットテープの外側を破壊してもテープ自体が破壊されていなければ、再度新しいケースに収納することによってデータを読みだすことができるのと同じような感覚となります。
そのため、完全にデータを削除する場合、上書き保存をすればデータは元に戻せなくなります。
これも先程のカセットテープで例えてみましょう。
先程はカセットのケースを破壊した形となっていましたが、テープに記録されたデータ自体は残っていますから読みだすことができました。
しかし、今回は記録されたデータの上に別のデータを書き込んで上書きをすることになるので前のデータが完全に消えてしまうことになるのです。
HDDも基本的にはこのような仕組みになっています。
論理的にデータを消去した場合というのは単純にその部分のデータをデータとして読み込まないとしているだけであり、データ自体は残っていることになります。
その部分のデータが初めて消える瞬間というのは、データが記録されていた部分に新しいデータが記録された時という事になるのです。
そのため、論理的にデータを消去してそのまま使わずに放置をしていれば普通の手段では読み出すことができないだけで、データ自体は残っていることになりますよ。
HDDを安全に処分するときには、データを上書きしてから物理的に破壊するという二度の手間を掛けることで安全にデータを消去することが可能です。
逆に間違えて重要なデータを削除してしまった場合であってもすぐに復旧作業に入ればデータを読みだすことができるというわけです。
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